訪問看護師は休みやすい?有給・連休・オンコールの実態を現役看護師が紹介

訪問看護・働き方

訪問看護へ転職を考えている人からすると、

「訪問看護って休みやすいの?」

「オンコールがあるなら、結局休めないんじゃない?」

「旅行や連休は取れる?」

このあたりは、かなり気になるところだと思います。

自分の場合、現在の職場は完全週休2日制で、年間休日は124日。そこに有給休暇が加わります。

希望休も基本的に通ります。

月に1回くらい3連休を取ることもありますし、公休と有給を組み合わせて1週間ほど海外旅行へ行くこともできます。

病院勤務時代と比べると、

「休日を仕事から回復するために使う生活」から、「休日を自分の人生のために使う生活」へ変わった

という感覚があります。

ただし、これは「訪問看護ならどこでも休みやすい」という意味ではありません。

自分はこれまで複数の訪問看護ステーションを見てきましたが、事業所によって働きやすさは本当に違います。

スタッフ数。

管理者の考え方。

オンコール体制。

有給を取ったときの訪問調整。

普段からスタッフ同士でフォローできる関係があるか。

こうした条件によって、同じ訪問看護でも休日の質は大きく変わります。

この記事では、自分が病院勤務と訪問看護の両方を経験して感じた「休みやすさ」について、実体験から紹介します。

病院時代は「休みなのに休んだ気がしない」ことが多かった

病院勤務でも、もちろん休日はありました。

でも今振り返ると、

休日の日数以上に、その休みをどう使えるかが大切だった

と思います。

病院時代は、夜勤の影響がかなりありました。

2交代勤務では夜勤の拘束時間が長く、夜勤明けに帰宅しても、その日はほぼ終わっています。

翌日まで身体に疲れが残ることもありました。

3交代勤務では、

日勤。

深夜。

準夜。

と生活リズムが何度も変わります。

自分には、

これ、命を削って働いているんじゃないか。

と思うくらいしんどい働き方でした。

もちろん夜勤が合う人もいると思います。

でも自分の場合、休日があっても、

仕事をするために身体を回復させる時間

になっていました。

旅行へ行こう。

キャンプへ行こう。

山へ登ろう。

そう思えるだけの余力が、今ほどありませんでした。

希望休が通るだけで、予定の立てやすさは全然違う

現在の職場では、希望休は基本的に通ります。

1か月前に希望を出せば予定を組めるので、

来月ここへ行こう。

という計画を立てやすくなりました。

病院勤務時代は、希望休を出しても必ずしも通るとは限らず、職場の人間関係や暗黙の優先順位まで考えなければならないことがありました。

連休を取ることにも、どこか遠慮がありました。

今は、その感覚がありません。

休みたい日があれば希望を出す。

連休を取りたければ取る。

有給を使いたければ使う。

それだけです。

休むことに余計な心理的負担がない。

これは、自分にとってかなり大きいです。

有給は「お願いするもの」ではなく普通に使っている

現在の職場では、シフトを作るときに有給希望を確認されます。

なので、

有給取ってもいいですか?

と恐る恐るお願いするような感覚はありません。

希望を出して、シフトに組み込んでもらいます。

公休と組み合わせて連休にすることもできます。

自分は月1回くらい3連休を取ることがありますし、普段も2連休は普通にあります。

さらに、旅行前日の仕事を少し早めに終えられるよう調整してもらうこともあります。

すると、仕事が終わった夜から移動できます。

以前だったら、

休み初日は疲れているから、とりあえず寝よう。

となっていたところが、

今は、

仕事終わった。じゃあ出発しよう。

と動けます。

結果として、休みの使い方がかなり広がりました。

最近は逆に、

出かけすぎて休日に疲れていることがあります。

これはこれで問題かもしれません(笑)。

訪問看護師でも1~2週間の海外旅行はできる

訪問看護というと、

「担当利用者がいるから長く休めないのでは?」

と思う人もいるかもしれません。

でも、少なくとも今の職場では長期休暇も取れています。

自分の場合は、公休と有給を組み合わせて7日間ほど休みを作り、海外旅行へ行くこともあります。

職場の中には、イギリスやドイツへ1週間ほど旅行するスタッフもいます。

ヨーロッパ系に行くとしたらそのくらいはほしいですよね。

韓国とか香港あたりだったら、日帰りで行っている猛者もいます(^^)

ここで大きいのが、

休む本人だけが頑張って調整するのではなく、職場全体でカバーする文化があること

です。

管理者や代表から、

最近休めてる?
ちゃんと休み取ってね。
仕事は大丈夫だから無理しないでね。

と声をかけてもらうこともあります。

他のスタッフからも、

次の訪問は私が行きますよ。

そこも大丈夫です。ただ初回なので、次回同行しますね!

といった声が自然に出ます。

自分も逆の立場なら、できるところはフォローします。

持ちつ持たれつ。

この感覚がある職場は、やはり休みやすいです。

急な体調不良でも休める

予定していた有給だけでなく、急な休みも大切です。

人間なので、体調を崩すこともあります。

家族の都合で急に休まなければならないこともあります。

現在の職場では、そういうときも休めます。

休んだからといって、

「なんで休んだの?」

「こっちは大変だったんだけど」

という雰囲気もありません。

ほんとびっくりするくらい、全然ないですし、むしろ心配されます。

管理者が訪問を調整したり、他のスタッフが対応できる訪問を分担したりします。

そもそも訪問看護は、スタッフがそれぞれ外へ出ている時間が長いため、事業所内で誰かの休みについて延々と話すような空気もあまりありません。

自分自身も、

休めるときは休んでほしい。

と思っていますし、自分がフォローできるところはフォローする。

そして、自分が休むときには誰かに助けてもらう。

みんなが働きやすくなるなら、それでいい。

今はそんな感覚で働いています。

オンコールの日は完全な休日とは少し違う

訪問看護の休みを考えるうえで、避けて通れないのがオンコールです。

自分の場合、オンコールを持つのは基本的に、

仕事が終わる18時ごろから、翌朝9時の勤務開始まで。

オンコール中は、完全にいつも通りとはいきません。

遠出はしません。

お酒も飲みません。

電話が鳴ったときに、すぐ動ける範囲で過ごします。

そのためのオンコールですし、手当も出てるし、当番ですからね。

ただ、

オンコールだから家から一歩も出られない。

という感じでもありません。

映画へ行くこともあります。(マナーモードにして、鳴ったら映画館出ます(笑))

買い物へ行くこともあります。(ごはんの材料買わないといけないですからね)

友人と食事へ行くこともあります。(あまり遠出はしませんが、行きます)

実際に友人と食事をしている途中で電話が鳴り、そのまま緊急訪問へ向かったこともあります。

理解のある友人を持ったものです。

オンコール終わって再度集合なんてのもありました。

結構自由でしょう?

なので、自分にとってオンコールの日は、

普通の夜ではあるけれど、いつでも仕事へ切り替えられる状態にしておく日

という感覚です。

夜中に出動した翌日の対応はかなり重要

オンコールで電話が鳴るだけならまだしも、夜間に緊急訪問へ行くこともあります。

問題は、その翌日です。

夜中に何度も対応したのに、

はい、翌朝からいつも通りフルで訪問してください。

では、身体がもちません。

今の職場は、そういうことさせる人はいないので、本当によかったです。

現在の職場では、夜間に出動した場合でも翌日は基本的に日勤ですが、

  • 訪問件数を減らす
  • 空き時間を作る
  • 休める時間を確保する

など、管理者が仕事量を調整してくれます。

ちなみに、転職の際はオンコール手当の金額も大切ですが、

鳴ったあとのフォローまで確認しておくこと

は、それ以上に大切だと思います。

オンコールについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

現役訪問看護師が、訪問看護への転職を考えている方へ向けて、仕事内容、給料、オンコール、職場選びなどの記事をまとめました。まず何から読めばよいか分からない方はこちらからどうぞ。

休みやすさはスタッフ人数でかなり変わる

これは、自分の経験上かなり重要です。

基本的には、

スタッフ数に余裕があるほど休みやすい

と感じています。

5人の事業所と15人の事業所では、一人が休んだときの影響が違います。

スタッフが少なければ、

誰かが休む。

その人の訪問を誰かが引き受ける。

いつも動ける人へ仕事が集中する。

ということが起こりやすくなります。

オンコールも同じです。

担当できる人が少なければ、一人あたりの回数が増えます。

逆にスタッフが多ければ、

  • 訪問を振り替えやすい
  • 急な欠勤へ対応しやすい
  • 有給希望が重なっても調整しやすい
  • オンコールの負担を分散しやすい

というメリットがあります。

もちろん人数だけで良い職場かどうかは決まりません。

ただ、休みやすさを考えるならスタッフ数は必ず確認しておきたい項目です。

求人票を見るときの確認ポイントはこちらにもまとめています。

訪問看護ステーションの選び方|転職前に見学・面接で確認したいポイント
訪問看護ステーションへの転職前に確認したい8項目を、複数の事業所で働いた経験から解説します。業務範囲、給与、固定残業代、オンコール、直行直帰、管理者の見極め方をまとめました。

「頑張れる人」に仕事を集中させる職場には注意してほしい

スタッフ数が少ない事業所で自分が経験したのが、

仕事ができる人、断らない人、責任感が強い人へ仕事が集まっていく状態

です。

最初は、

困っているなら自分がやろう。

と思います。

誰かが休めないなら代わる。

仕事が残っているならやる。

誰も動かないなら自分が動く。

自分も以前は、

「任された仕事は最後までやり切る」

という気持ちで働いていました。

それ自体は悪いことではありません。

ただ、その善意を当然のように使われ始めると話は変わります。

いつの間にか、

あの人ならやってくれる。

になり、

さらに進むと、

あの人がやる仕事。

になっていきます。

仕事量は増える。

責任も増える。

でも待遇は変わらない。

そして、やらなくなると、

前はやってくれたのに。

と言われる。

自分は、そういう働き方でかなり嫌な思いをしました。

だから今は、

身を犠牲にして職場を支える働き方はしない方がいい

と思っています。

責任感がある人ほど注意してほしいところです。

こんな事業所は休みにくい可能性がある

自分がこれまで経験したことや相談を受けた話を踏まえると、次のような職場は慎重に見た方がいいと思います。

スタッフ数が少なすぎる

誰かが休めば、それだけでシフトが崩れる状態では、有給も取りにくくなります。

立ち上げはじめの事業所では、本当に気を付けてください。

立ち上げた本人が全然動かない事業所だと、地獄を見ます。

全部が全部、そういう事業所ではないですが、中にはそういった人もいるので要注意です。

管理者が現場の穴を埋めない

スタッフが足りない。

急な欠勤が出た。

それなのに管理者は調整せず、現場スタッフ同士で何とかする。

こういう職場では、結局いつも動ける人へ負担が集中します。

「みんな頑張っているから」で休みにくくする

有給はある。

でも使うと嫌な顔をされる。

制度上は休めても、実際には休みにくい職場です。

オンコールを断れない

希望ではなく、

人がいないから持って。

が続く状態では、自由時間はかなり制限されます。

休日にも仕事のLINEや電話が多い

休みなのに仕事の連絡が次々来れば、身体は休んでいても頭は仕事から離れません。

休日に勉強会や会議を入れる

「自主参加」と言いながら実質参加必須のような勉強会なども注意したいところです。

管理する側が責任を引き受けない

自分が特に警戒するのは、

みんなに任せています。

私は細かいことを気にしないので。

といった言葉だけで、管理責任まで現場へ渡してしまう職場です。

スタッフを信頼して任せることと、管理者が責任を取らないことは別です。

言葉よりも、実際に困ったときに誰が動いているか。

そこを見ることが大切だと思っています。

訪問看護ステーション選びで自分が失敗した経験についてはこちらに詳しく書いています。

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直行直帰も「自分の時間」を増やしてくれる

現在は直行直帰ができる働き方です。

自分自身は時間外の訪問を多めに担当しているため、

直行直帰のおかげで毎日ものすごく早く帰れる!

という働き方ではありません。

それでも、

最後の訪問が終わったあと、わざわざ事業所へ戻らなくていい

というのはかなり楽です。

最後の訪問先から事業所へ30分。

そこから自宅へ30分。

もし毎日これを繰り返せば、それだけでかなりの時間になります。

直行直帰ができれば、その移動時間を減らして、

  • 買い物
  • 食事
  • 友人との予定
  • 趣味
  • 翌日の準備

などに使えます。

給与だけでなく、

「自分の時間をどれくらい残せる働き方なのか」

も、転職先を選ぶうえで大事な条件です。

現在の働き方で暮らしがどう変わったかについては、こちらにも書いています。

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休みやすい訪問看護ステーションを見るときのポイント

これから訪問看護へ転職するなら、休日数だけでなく、実際の運用まで確認した方がいいと思います。

自分なら、面接や見学で次のことを確認します。

  • 年間休日数
  • 完全週休2日制か
  • 土日勤務の有無
  • 希望休は月何日出せるか
  • 希望休は実際どれくらい通るか
  • 有給の取得状況
  • 連休は取れるか
  • スタッフ人数
  • 急な欠勤時は誰が訪問を調整するか
  • オンコール担当人数
  • オンコール回数
  • 夜間出動翌日の勤務調整
  • 休日の勉強会や会議の有無
  • 直行直帰が可能か

求人票に、

「年間休日120日以上」

と書いてあっても、それだけでは分かりません。

実際にスタッフが休めているのか。

連休を取る人がいるのか。

誰かが休んだとき、管理者がどう動いているのか。

そこまで見て初めて、

本当に休みやすい職場なのか

が分かると思います。

訪問看護ステーションの見学で確認したいポイントはこちらにもまとめています。

訪問看護ステーションの選び方|転職前に見学・面接で確認したいポイント
訪問看護ステーションへの転職前に確認したい8項目を、複数の事業所で働いた経験から解説します。業務範囲、給与、固定残業代、オンコール、直行直帰、管理者の見極め方をまとめました。

訪問看護は、病棟より休みやすい働き方になり得る

自分の場合、病院勤務から訪問看護へ移って、休日の質は大きく変わりました。

現在は、

  • 完全週休2日制
  • 年間休日124日+有給
  • 希望休は基本的に通る
  • 3連休も取りやすい
  • 公休+有給で長期休暇も取れる
  • 海外旅行にも行ける
  • 急な体調不良でも休める
  • 夜勤がない

という働き方ができています。

オンコールはあります。

時間外の訪問もしています。

決して「働いていない」わけではありません。

むしろ自分は、訪問件数も比較的多く担当して、多分事業所で1~2を争うくらいです。

それでも、病院勤務時代より自分の時間は増えました。

大きな理由は、

働く時間と休む時間を、自分の生活に合わせて調整しやすくなったこと

だと思います。

まとめ|休日は仕事のためではなく、自分の人生のために使ってほしい

病院で働いていた頃の自分は、

休日なのに疲れている。

夜勤明けを寝て過ごす。

次の勤務に備えて身体を戻す。

シフトが出るまで予定を立てられない。

そんな生活をしていました。

でも今は違います。

休みの日には山へ行きます。

キャンプへ行きます。

美味しいものを食べに行きます。

旅行もします。

公休と有給を組み合わせれば、海外へだって行けます。

オンコールを持つ日は遠出や飲酒を控えますが、それ以外の時間まで仕事に支配されることはありません。

もし今まで、

仕事を続けるために休日を使ってきた

のであれば、

一度、

自分の人生を楽しむために休日を使える働き方

を考えてみてほしいと思います。

訪問看護は、その選択肢の一つになり得ます。

ただし、同じ訪問看護でも事業所によって全然違います。

だからこそ、

「訪問看護へ転職するか」

だけではなく、

「どの訪問看護ステーションで働くか」

までしっかり考えてほしいです。

看護師の仕事そのものに疲れてしまった人でも、環境を変えるだけで、

看護師って、こんな働き方もできるんだ。

と思えることがあります。

自分もそうでした。

このブログでは、自分が実際に経験してきた訪問看護の働き方や、転職先を見るときのポイントをまとめています。

初めて訪問看護を考えている方は、まずこちらから読んでみてください。

現役訪問看護師が、訪問看護への転職を考えている方へ向けて、仕事内容、給料、オンコール、職場選びなどの記事をまとめました。まず何から読めばよいか分からない方はこちらからどうぞ。

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