※この記事は、石鎚登山ロープウェイを利用し、山頂成就駅から弥山・天狗岳を往復した際の体験をもとにしています。ロープウェイの運行時間、登山道や鎖場の状態、山頂でのルールは変わる可能性があります。登山前に最新情報をご確認ください。
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先日、愛媛県にある石鎚山へ登ってきました。
石鎚山は、天狗岳の標高が1,982mある西日本最高峰です。石鎚神社頂上社のある弥山は標高1,974mで、そこからさらに岩稜を進んだ先に天狗岳があります。
鎖を使って岩壁を登る「鎖場」があることでも有名な山です。
ご存じですか?鎖場。
今回は、石鎚山へ興味を持ったきっかけから、実際に鎖場を登った感想、天狗岳で生まれたての子羊になった話までまとめます。
石鎚山に登ろうと思った理由
石鎚山を知ったきっかけは、飲み屋で知り合った、マッチョでお髭の人でした。
その人から
鎖を使って登る山があって、それに登ってきたよ、鎖場コンプリートした!
なんて話をきいて、興味を持ちました。
実は、自分が登山を始めるきっかけになったのも、このお髭の人です。
今では一緒に出かけたり、宅飲みしたり、飲み歩きなんてできるよい友達になりました(^^)
人生、どこで趣味が増えるか分からないものです。
今回歩いたルート
今回歩いたのは、
山頂成就駅~成就社~弥山~天狗岳~山頂成就駅
の王道往復コースです。
登山記録にはヤマレコを使用しました。
ヤマレコ便利ですね、現在の標高は何mですとか教えてくれて、ちょっと心強いです(ひたすら上ったのに、あんまりm数稼げてないと少し絶望しますが・・・(‘ω’))
石鎚山の成就社ルートは、ロープウェイの山麓下谷駅から標高約1,300mの山頂成就駅まで上がり、成就社を経由して弥山を目指すルートです。途中には、試しの鎖、一ノ鎖、二ノ鎖、三ノ鎖があります。
ヤマレコの記録上、今回の活動時間は4時間41分でした。
頂上でのんびりしたり景色眺めたりもあったので、実際にはもう少しかかってます。
登山者が少なく、自分のペースでスイスイ進めたことも影響していると思います。
朝3時に起きて石鎚山へ
当日は火曜日で、天候は晴れ。
朝3時に起きて準備をし、高速にのって車で石鎚登山ロープウェイへ向かいました。
初めての四国、初めての都道府県最高峰、なんだか初めて尽くしだったので、何かあったらと思い早めに出たのを覚えてます。
あと、すごく混むと聞いていたので、早めに活動しようと思いましたが、思っていたよりかなり早く到着したため、自分が訪れた日のロープウェイ始発だった午前8時まで、駐車場でのんびり待ちました。
平日っていいですね、駐車場もロープウェイも人が少なく、ほぼ貸し切り状態でした。
混雑せずに利用できるのは平日登山の大きな利点です。
今の仕事をしてから、平日休みも難なくとれるようになったので、気兼ねなく活動できます。
※ただし、ロープウェイの運行時間は時期によって変わるため、現在の時刻表は出発前に公式サイトで確認する必要があります。
登山道は、ほぼ登り、ひーひー
ロープウェイで標高を上げられるので、最初は少し楽なのではないかと思っていました。
だった今まで登ったのは六甲山くらいなんですもの。
よく西日本最高峰に挑もうと思いましたよね。
登山道は、ほぼ登り。
中々な登りです。
上っても上っても登りが続きます。山だからそりゃそうなんですが、、、
景色を楽しむ余裕がある時もあれば、
まだ登り(´・ω・)?
と、ひーひー言いながら歩く時間もありました。
涼しい季節だったとは言え、汗びちゃです。
滝のような汗。
でも六甲山の時のような水不足にはならないペースで登れたと思います。
登山者が少なかったため、自分たちのペースを保ちやすく、後ろの人を気にして焦ることもありませんでした。
石鎚山の鎖場に挑戦
成就社ルートには、試しの鎖、一ノ鎖、二ノ鎖、三ノ鎖があります。
きましたね、鎖場。
ただ、すべての鎖場には迂回路が設けられているため、天候や体力、技術に不安がある場合は、無理に鎖場へ入る必要はありません。
今回は、それぞれの鎖場に挑戦しました。
ちょっとした度胸試しですね。
試しの鎖
個人的に、一番きつかったのは「試しの鎖」です。
名前だけを見ると、
まずはお試しですね
という優しい雰囲気があります。
試してみたところ、しっかりきつかったです。
まだ身体が登山や鎖に慣れていない段階で挑戦するため、腕や脚の使い方が分からず、余計に大変だったのだと思います。
「試し」という名前に油断してはいけません。
ある程度登ったら下りの鎖もあるんですが、その下りの鎖が見当たらない!
なんだかちょっと到着!みたいなところについたのですが、探せど探せど下りの鎖がなく。
途中であった外人さんとも、どこに降りるの?みたいなやりとりをしまして。
結局のところ、登りきる前に下りの鎖があったらしく、こりゃ看板ないとわからんわと、思いました。
注意深く見ていかないとだめですね、、、
本当に、いろんな意味で、試されます。

一ノ鎖~33m~
一ノ鎖は、試しの鎖を経験した後だったこともあり、案外すんなり登れました。
ただし、部分的には傾斜が急な場所もあります。
鎖を腕の力だけで引っ張るのではなく、足を置ける場所を探しながら登りました。
腕だけで身体を持ち上げようとすると、すぐに疲れます。
荷物も背負っているので、中々バランスが難しく、ちょっと怖い思いをしました。

二ノ鎖~65m~
二ノ鎖は、一ノ鎖よりも少し長くなります。
岩だけでなく、土の付いた場所などもあり、足元の状態を見ながら進む必要がありました。
鎖だけを見て登るのではなく、
- 次に足を置く場所
- 岩が滑らないか
- 前の人との距離
- 自分の身体をどこへ移動させるか
を考える必要があります。
登っている最中は、なかなか忙しいです。
足場さえ置けたら、あとはひょいひょい行けるのですが、なにぶん高いので、ちょっと怖い。

三ノ鎖~68m~
三ノ鎖は最も長く、見上げると、ほとんど垂直に感じました。
ただ、一番楽だったように思います。(個人差があります)
途中で後ろを振り返ると、景色はとてもきれいです。
ただ、きれいな景色の下には、しっかり高度があります。
自分は身体も足も大きいため、鎖の輪へ足を入れようとしても、うまくはまらない場所がありました。
あれ、足が入らない、置けなくない?
と、少しドキッとした場面もあります。
鎖の輪へ足を入れることだけにこだわらず、岩のくぼみや足を置ける場所を探しながら登りました。
大男が鎖をつかみ、よっせよっせと岩壁を登っている姿は、下から見ると少し面白かったかもしれません。
本人は真剣です。

弥山から天狗岳へ
三ノ鎖を登り切ると、石鎚神社頂上社のある弥山へ到着します。
ここまででも十分にきれいな景色を楽しめますが、今回は石鎚山の最高峰である天狗岳まで進みました。
弥山から天狗岳へ向かう道は、これまでの登山道とは雰囲気が変わります。
道幅が狭く、左右が切れ落ちたように見える場所もありました。
落ちたら、その下は崖です。
高所恐怖症の自分が、軽い気持ちで進む場所ではありませんでした。
立ったまま歩くのが怖くなり、ずっとへっぴり腰でした。
気が付けば、生まれたての子羊のように脚をプルプルさせながら、中腰で岩にしがみついていました。
場所によっては、ほぼ這っています。
自分でも、
ものすごく情けない格好で進んでいるな……
という自覚はありました。
自覚はあるんですが、あそこではどうしても立てなかった・・・(/ω\)
それでも、引き返すことなく天狗岳まで到着できました。
高所への恐怖が強い人は、弥山から先へ進む前に、実際の岩場や当日の風、天候を確認した方がよいと思います。
その日は、快晴、風もない、人も少ない、とベストコンディションだったように思います。
弥山まで登って帰るという選択でも、十分に石鎚山の魅力を楽しめますしね。


山頂から見えた景色
天狗岳から周囲を見渡すと、近くに視界を遮るような高い山はありません。
見渡す限り、山と空です。
さすが西日本最高峰。
登っている途中は、
しんどい
高い
怖い
帰れるかな
など、いろいろ考えていました。
しかし、山頂へ着いて景色を見た瞬間、登ってきてよかったと思いました。
高い場所は怖い。
だって高所恐怖症だもの。
それでも、怖さを越えた先でしか見られない景色がありました。
生まれたての子羊も、最後には少し誇らしい気分になりました。
当日の服装と持ち物
汗冷え対策として、ミレーのドライナミックメッシュを着用しました。
汗をかいても肌へ衣類が張り付きにくく、登山中の不快感を減らせる優れものです。
運動時の気分も上がる、不思議なインナーでした。
ザックは、ミレーのサースフェー30+5を使用しました。
日帰り登山としては余裕のある容量で、飲み物、食事、着替えなどをまとめて入れられます。
荷物を詰め込まずに収納できるため、使いやすいザックでした。
そのほかに持って行った主な物は、
- 飲み物
- 食事と行動食
- タオル
- 着替え
- モンベルのハイドレーション
- 登山記録用のスマートフォン
です。
持って行ってよかった物
特に便利だったのが、モンベルのハイドレーションです。
ザックを下ろしてボトルを取り出さなくても、歩きながら水分補給ができます。
飲む量が非常におおいので、ペットボトルとかだと間に合いません。
鎖場では使用しませんが、通常の登山道を歩いている時に、こまめに水分を取れるのは便利でした。
価格も比較的手頃で、登山を始めた頃に用意した装備の中では、かなり満足度が高い物です。
持って行けばよかった物
今回、もう少ししっかり選べばよかったと思ったのが、ちゃんとした登山靴です。
自分の登山靴、某シューズショップでセールの時に買った登山靴だったんです。
サイズがないから、セールで売り飛ばしてる時にしか出てこないっていう・・・。
今回、特に鎖場では、足を置いた時に靴底が滑らないことが重要でした。
それと切り立った岩場。
あれは滑ったら一撃です。
岩場や土の上でグリップが利き、足先を置きやすい登山靴の方が安心です。
手で鎖を握れていても、足元が滑れば一気に体勢が崩れます。
次に鎖場のある山へ行く時は、
- 岩場で滑りにくい
- 靴底が柔らかすぎない
- 足先で岩へ立ち込みやすい
- 自分の足にしっかり合っている
という点を確認して選びたいと思います。
そこだけ、本当にしまったなと思いました。
靴がしっかりしていれば、子羊にならずにすんだのかな・・・(´・ω・)
山頂では、すぐ食べられる物も用意しておく
自分が登った時は、山頂でバーナーを使って調理しようとしたところ、山小屋の方から注意を受けました。
境内なので、火気厳禁らしいです。
案内のHPを見て使えると思って準備していたため、少し予定が狂いました。
ちなみに、現在の頂上山荘の案内では、山荘内は火気厳禁で、バーナーは屋外で使用するよう案内されています。
そのため、山頂での調理だけを前提にせず、
- おにぎり
- パン
- 栄養補助食品
- ゼリー飲料
- すぐ食べられる行動食
など、火を使わずに食べられる物を用意しておくのが無難だと思います。
ちなみにお気に入りはこちら。セールだと安く、まとめ買いしてます(^^)
調理系は、キャンプでもそうですが登山でも周囲へ迷惑をかけないことと、現地の案内に従うことが最優先です。
いざという時にそのまま食べられる物があれば、バーナーを使えなくても困りませんしね。
今はレギュラーメンバーに入ってますが、こういうのがあれば便利です。
お湯はこれに入れていけば、バーナーなくても日帰りなら余裕でした。
初心者でも登れる?
鎖場を使わず、迂回路を選んで弥山まで登るのであれば、初心者でも挑戦を検討できると思います。
ただし、登りが続くため、一定の体力は必要です。
初めての場合は、
- 登山経験のある人と一緒に行く
- 鎖場へ無理に入らない
- 天候が悪ければ中止する
- 弥山から天狗岳へ無理に進まない
- 時間と体力に余裕を持つ
などと、色々準備しておくと心丈夫かと思います。
誰かと一緒なら安心感はありますが、一緒にいるだけで危険がなくなるわけではありませんが
鎖場を見て、
あれ?
と思ったら、迂回路を使う方がよいです。
鎖を登らなくても、石鎚山に登ったことには変わりありませんし、山は逃げません。
怪我して降りられなくなって、救助されるとかになるほうが大変ですし。
あと、足元は本当にしっかりしておいたほうがいいと思います。
靴下も、4セット498円、とかじゃなくて、本当にしっかりしたもの。
自衛隊お墨付きの物を、自分は使ってます、少しは負担が減るようになりました。
下山後のお風呂も楽しみ
無事に下山した後は、お風呂へ入りました。
駐車場がちょうど旅館の一部だったので、登山客は少しお安くお風呂にはいれるそうです。
お風呂では、鎖場で降り場所がわからなくなった外人さんもおり、大変だったね、なんて話をしながらのんびりできました。
汗を流し、疲れた脚をお湯へ入れた瞬間の気持ちよさは、登山後ならではです。
登っている最中は大変でも、お風呂へ入り、食事をして落ち着くと、
また山へ行きたいな
と思ってしまいます。
ロープウェイ周辺の裏手には、きれいな川もありました。
次は利用できる場所やルールを確認したうえで、夏に川へざぶんと入ってみたいです。
お風呂の後は、その裏にある川に向かい、川を眺めてぼんやりしてました。

川の水が、本当にきれいで、水着持って行って泳げばよかったと思いましたが、足をつけたら凍りそうだったので、ちょっとまだ早かったみたいです。
山へ登った後に川遊びまでしたら、体力が持つかわかりません。
この後、又運転して帰るので・・・(´・ω・)
石鎚山は、登山をする人に一度はおすすめしたい
石鎚山は、登りごたえがあり、鎖場もあり、山頂からの景色も楽しめる山でした。
特に印象に残ったのは、
- 試しの鎖が想像以上にきつかったこと
- 大きな足が鎖の輪に入らなかったこと
- 天狗岳への道で子羊になったこと
- 山頂から見た空と山の景色
- 登山後の風呂と川
です。
鎖場へ挑戦したい人にも、迂回路を使って景色を楽しみたい人にも、それぞれの登り方があります。
登山をする人には、一度は訪れてほしい山です。
まとめ|怖かったけれど、登ってよかった
石鎚山は、登山を始めるきっかけをくれた友人から教えてもらった山でした。
決して余裕のある登山ではありませんが、それでも、天狗岳へ到着して周囲を見渡した時の気持ちは、今でも覚えています。
怖かったけれど、登ってよかったなぁ、又行きたいなぁって思います。
そして、石鎚山を教えてもらったことがきっかけで登山を始め、今ではさまざまな山へ行くようになりました。
趣味を始めるきっかけは、意外な場所に転がっているものです。
ありがとう、飲み屋にいたマッチョなお髭さん。


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